2.サンフランシスコ・ベイエリアでの反戦運動の現状
2001年1月3日 戦争に反対する日米ネットワーク*

 

    

9)米国内の反戦表現の多様性

 サンフランシスコ・ベイエリアでの反戦運動の特徴は、その表現の多様性、また人種差別犯罪(Hate Crime)に反対し、公民権侵害に反対する「人権運動」と合わせて行われている点である。
 反戦集会、デモでは、音楽、チャント(日本語でいうシュプレヒコール)、その他多様なアートなど、様々な表現手段を利用して反戦運動が行われている。これは、色々な人々が自分が属する、あるいは文化的に合った方法で、市民が反戦運動に参加できる幅を確保することにつながっている。また若者や、有色人種、移民の人人など、普段は社会的な声として受け入れられにくい条件にある層が、社会的にアピールをする手段でもある。

 またこの地域が移民を多く受け入れてきた歴史を背景に、市民団体が多民族コミュニティを基盤/対象として、嫌がらせ、暴力事件(Hate Crime)を防止する運動を展開している。マイノリティ(少数者)の人権擁護活動の一環だが、「イスラム教徒であることは、罪ではない」、「憎しみなき地域をつくろう」といったスローガンが掲げられている。

左)2001年11月10日 グローバライズ・ジャスティス―ノット・ウォー反WTOマーチでのパフォーマンス
右)「移民イコールテロリストではない」2001年12月18日 移民の声を上げよう集会(オークランド)にて

 




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